配信元:格闘技ウェブマガジンGBR
毎年無差別級で行われている秋の全日本大会だが、今年は来年10月2〜4日(現地時間)ハンガリーのブタペストで開催される『第2回全世界ウエイト制空手道選手権大会』の日本代表を決定する選抜戦となるため、階級別のトーナメントで行われた。
出場選手が最多の24名で争われた軽量級は、最年少18歳の西田健二(魚本流空手拳法連盟)が制覇した。他流派で、しかもセコンドもいないたった一人での挑戦となった西田だが、若さ溢れる突貫ファイトで場内を沸かせる試合を展開。
本戦1回戦ではグルジア王者を、準決勝では春の『全日本ウエイト制大会』(顔面突きありの真剣勝負ルール)軽中量級優勝者・渋谷俊を、決勝では同じく他流派からの出場となった中澤公誉(空手道東真會)をそれぞれ降した。
18名が出場した中量級の決勝戦では大波乱が起きた。第2&4&6中量級&第5回全日本ウエイト制軽中量級優勝、第2回全日本大会優勝と極真館最多のタイトルホルダーである東海林亮介(城南川崎支部)と、A.Khodadadi(イラン)の決勝戦となった同階級。
開始10秒で東海林の放った突きが顔面に入ってKhodadadiがダウン。1試合後に再試合となったが、またしても東海林の突きが喉元に入ってしまい、Khodadadiが試合続行不可能に。審議の末、東海林の反則負けとなった。
各階級に1名ずつ選手を送り込み、反則勝ちながら中量級で優勝者を生み出したイランは、重量級でもE.Ebrahimnasiriが4位に入賞。闘争本能むき出しのファイトスタイルで日本人選手を苦しめ、大躍進している。
16名が出場した軽重量級は、第2&3&5回全日本大会3位と第4回全日本ウエイト制重量級優勝の実績を持つ藤井脩祐(城南大井町支部)と、第3回全日本王者の舩先雄(奈良県北支部)が決勝戦を闘い、22歳の藤井が28歳の舩先を破り、王座に就いた。
8名がエントリーされていたが2名欠場となり、6名によって争われた重量級では、第4回全日本大会準優勝で第5&6回全日本ウエイト制重量級二連覇の夏原望(城南川崎支部)が、決勝で第4回全日本大会6位&第5回5位の櫻井豊(埼京・城北支部)から上段膝蹴りで技ありを奪い、優勝を果たしている。
各階級の上位2名が『第2回全世界ウエイト制空手道選手権大会』の出場権を獲得。次は世界チャンピオンの座を目指す。
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