今年は世界大会が行なわれます!                                         極真空手道連盟 極真館 総本部                                         





中国散打交流試合


2004年6月23日〜28日(試合26日)

昨年10月、中国武術協会の王主席及び陳主任の招待により、盧山館長と廣重副館長は
北京を訪れた。それは中国功夫(散打)と日本空手(極真空手)との交流を目的とする話し
合いであった。中国に極真空手を普及させる事はかねてからの念願であったので、我々は中国に日本の選手を派遣する事に決めた。

元々中国は武術発祥の地であり、日本空手の起源でもある。しかしながら、現在まで中国における極真空手の知名度はゼロに等しく、我々は中国散打との交流を深める事が、当地での極真空手の普及の第一歩と考えた。それも民間レベルではなく国家レベルでの事業として極真空手の組織を中国で築き、発展させる事が我々の祈願である。

今回中国側からの招待により、5名の選手を中国に連れて行く予定だったが、内1名が急遽試合に出られなくなった為、カザフスタンより選手を派遣した。極真側から参加した選手は全て散打の試合は初めての経験であり、試合日の1ヶ月前に正式な日程等が決まり、急遽グローブでの練習及び投げの練習を行なった。対する中国選手はほとんどが全国大会の優勝者で、中でも80kg級の柳選手は散打王の中の散打王と呼ばれる伝説の王者である。
これまで中国散打と試合をした日本からの団体が幾つかあったが、その戦績は今ひとつ芳しくなく、中国側も、今回もたいした事はないと高をくくっていたようだった。その中で日本の選手たちは、果敢に攻撃し、とても勇敢に戦った。途中散打王たちを何度か追い詰める場面もあった。しかしながら、中国選手は試合運びが大変上手で、終始ポイントを稼いで、結果的には中国チームが全て勝利した。日本チームは破れたものの、会場にいた多くの中国の観客からその勇敢な戦いぶりに惜しみない拍手が贈られた。また中国武術協会及びマスコミも日本選手がこれ程頑張るとは予想していなかった様だ。したがって、来年以降も是非日本から選手を派遣して欲しいと要望があった。我々は今回中国トップの選手と試合をしたことにより、その実力を身を持って知り、次回への目標を立てることが出来た。

5月に行なわれた我々の青少年大会及び全日本ウェイト制大会を見た中国の記者は、空手が「礼に始まり礼に終わる」という話を聞いて、これこそが空手が世界に普及した大きな理由だと話していた。そして、これら二つの試合の模様は、今回の散打交流試合の宣伝も兼ねて中国全土に放映され、大変な反響を呼んだ。どうすれば散打も空手のように世界に普及できるのか、それは散打が現在取り組んでいる課題であり、2008年の北京オリンピックにおいて中国武術が公式種目として取り入れられ、その中に散打も入る事を視野において現在彼らは活動している。次回の試合は上海か広州で開催が予定されており、我々も次回こそは勝つという意気込みでいる。

試合後、佛山市人民政府から盧山館長と廣重副館長に、日本の空手団体では初めて公式に「交流使者」を認定する盾が贈呈された。また、王主席との話の中でも、今後日中間の武術交流を深めて行くということで話しが一致した。我々は興業を目的としているのではなく、今回の試みが日中間の架け橋の第一歩となり、同時に世界の人口の五分の一を占める中国という巨大な国に極真空手を普及するという目的のもとに、今回の挑戦があった。そういった意味で、今回の極真空手中国功夫交流使節団の役割は大きかったと言えるだろう。
「中国のカンフーが日本の空手に完勝 広東省仏山市」

広東省の仏山市体育館で26日夜、中国のカンフーと日本の空手の対決が行われ、中国国家武術チームの選手5人が、日本の極真空手の選手5人に5対0で完勝した。

試合の行われた仏山市体育館は当日、燃え上がらんばかりの熱気に包まれた。試合開始前、始めに日本側から空手の絶技が披露された。鋼鉄製の刀を使ってもなかなか割ることのできない硬い木の板を、空手の選手は少し腕を振り上げただけで真っ二つに。「剛」と「柔」を併せ持つ日本の空手道に、観客らも舌を巻いた。

試合は、70キログラム級・75キログラム級・80キログラム級・85キログラム級・90キログラム級の5クラスに分かれて行われた。試合では、足技を得意とする中国選手たちが日本側の猛者たちを圧倒。全戦全勝で今回の試合を制した。(編集MM)

「人民網日本語版」2004年6月28日号 から転載
【試合結果】
70s以下級
●名城 裕司(奈良県支部/第1回ウェイト制中量級優勝)判定負け
VS
○楊 志強(武漢市体育学院代表隊/2003年中日散打優勝)
75s以下級
●東海林 亮介(東京・神奈川地区本部/第2回ウェイト制中量級優勝)判定負け
VS
○宝 力高(陜西省体育学院代表隊/2002年散打王)
80s以下級
●水谷 玄(東京・神奈川地区本部/南東北大会優勝)2RKO負け
VS
○柳 海龍(解放軍代表/2004年散打王)
85s以下級
●夏原 望(東京・神奈川地区本部/第2回ウェイト制重量級優勝)判定負け
VS
○王 旭勇(広東省佛山市代表隊/2001年散打準優勝)
90s以下級
●トムピシェフ・ショーカン(カザフスタン支部/第2回中央アジア大会3位)2RKO負け
VS
○青 格楽(北京市代表隊/2004年全国武術散打優勝)
【極真空手中国功夫交流使節団】
盧山 初雄(極真空手道連盟極真館館長)
廣重 毅(極真空手道連盟極真館副館長)
孫 立(国際意拳会大成館館長、極真館特別師範)
湖山 彰夫(極真空手道連盟極真館本部長)
木内 光明(極真空手道連盟極真館総師範代)
堀込 真一(極真空手道連盟極真館総本部職員)
石澤 邦夫(極真空手道連盟極真館城南羽田支部長)
國枝 康(極真空手道連盟極真館東京千鳥支部長)
村椿 秀幸(極真空手道連盟極真館総本部直轄道場責任者)
石島 正英(極真空手道連盟極真館総本部直轄道場責任者)
夏原 望(極真空手道連盟極真館東京・神奈川地区本部空手指導員)
東海林 亮介(極真空手道連盟極真館東京・神奈川地区本部空手指導員)
名城 裕司(極真空手道連盟極真館奈良支部空手指導員)
水谷 玄(極真空手道連盟極真館東京・神奈川地区本部空手指導員)
千野根 昭生(極真空手道連盟極真館所沢支部長)
伊熊 正明(極真空手道連盟極真館本部直轄静岡西道場責任者)
上田 明彦(極真空手道連盟極真館本部直轄熊本道場責任者)
タジムラット・ナイザベコフ(極真空手道連盟極真館カザフスタン支部長)
アドレット・デメジャン(極真空手道連盟極真館カザフスタン分支部長兼通訳)
トムピシェフ・ショーカン(極真空手道連盟極真館カザフスタン支部空手指導員)



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